去る11月19日午後2時より熊本震災復興支援チャリティーデュオローブコンサートがカトリック大阪梅田教会にて執り行われた。
場所は大阪の中心部、梅田にほど近い中津駅が最寄りとなるが、元々、レンガ造りで風情のあった大阪北野教会を建替えたものである。モダンなデザインの美しい教会は、信者でなくとも訪れるだけで心の癒しや敬虔な気持ちに自ずと導かれ、復興支援に最も相応しいと感じる。
今回のコンサートには3つの意味があった。
まず震災によって亡くなられた方へのレクイエムとして、次に被災された方と復興支援に関わる全ての人への士気を高めることと癒し、3つ目にわずかばかりではあるが収益の一部をアジア協会アジア友の会を通じて義援金として寄付すること。
まずミケランジェロ神父より挨拶がありコンサートは始まった。第一部では祈りをテーマとしており、それに見合った曲が選曲されている。まず協力いただいた教会並びに神父へのオマージュとしてシューベルトのアヴェマリア、次に黙祷を捧げる意味でヘンデルのハレソナタ第2番、続いてギターソロで聖母マリアの頌歌集などが演奏され、休憩を挟んで第二部は希望の光と題し、イベールの寓話で幕開け、内証的な第一部とは対照的に外向的な音楽で一気に空気感を変えた。シュテックメストの歌の翼によるファンダジーと進み、再びギターソロでアストリアス、スペイン舞曲No5などで繋ぎ、ラヴェルのボレロで本プロを締めた。
最後、アンコール代わりに上を向いて歩こうを全員で歌って終演とした。
今回は予想外に動員できてなくて遺憾に思っている。
震災から半年以上が経った今現在メディアでの報道も少なくなっている現状で人々の熊本に対する意識っていうのは薄れてきているように思える。
復興支援は瞬発的な支援も大切ではあるが、長期的継続的支援も必要であると痛感する。
この意味において私共は気負うことなく復興支援コンサートを継続的に取り行っていく意志を固めた次第である。