演奏後記 2018年総括 2

引き続き下半期のライブ・コンサートを振り返ってみたいと思います。

まず、9月30日予定だったデュオローブコンサートは台風のため、余儀なく延期で10月8日に実施された。こういう事態になると動員にも影響がでるし、演奏者のモチベーション維持もそれ相応のエネルギーが余分に必要になる。曲はマドリガル(シモネッティ)、セレナーデ(シューベルト)、ハバネラ形式の小品(ラヴェル)、ルーマニア民俗舞曲(バルトーク)、タンゴの歴史より(ピアソラ)、コルコバード(ジョビン)、
イパネマの娘(ジョビン)、ベサメムーチョ(ヴェラスケス)
過酷な状況ではあったが、二人とも良い集中力を保って、安定した演奏になった。
演奏家として良い意味で淡々と物事に対処するメンタルが必要だと改めて実感したコンサートとなった。

次に10月14日、21日に行われた超癒やし系デュオライブ。
毎年夏の恒例ライブとして定着してきたが、年々暑さが増してくることを鑑みて今年は秋に行うことになった。また、大阪公演では昨年までライブスポット・ブラウニーを定期的なライブ会場に据え置いていたが、
夏にオーナーの宮岡氏より連絡が入りブラウニーを閉店するとのことだった。
急遽、グラバー邸に依頼して快諾いただけたことは感謝多謝であります。
今年はチェロとギターで聞くシャンソンとピアソラがテーマでした。
シャンソンでは古典的なマルティーニの愛の喜び、ジュ・トゥ・ヴ(サティ)、スタンダード・ナンバーから枯葉(コスマ)、愛の讃歌(モノー)、ポピュラー寄りの作品から恋はみずいろ(ポップ)、マイウェイ(フランソワ)を選曲しシャンソンの多彩さを紹介し喜んで頂けました。
また、ピアソラでは、彼の音楽の本質を理解していただくために、19世紀のタンゴの形式からひも解き、
アルベニスのタンゴ、天使のミロンガ、アヴェマリア、オブリヴィオン、リベルタンゴを演奏。
途中でミロンガについての簡単なレクチャーを挟み込み、より深くピアソラの音楽を楽しんで頂けたと
自負しております。

また、11月18日のミュージックギャラリーでの超癒やし系デュオライブもほぼ同一のプログアムで
レクチャーと演奏行いました。

今回の超癒やし系デュオで特に気に入った編曲と演奏が残りました。
それは、シャンソンから愛の喜び、ジュ・トゥ・ヴ。愛の喜びはあたかもVC&Gtのオリジナル作品のように響くアレンジが出来たこと、またジュ・トゥ・ヴはチェロで演奏したとき、セーヌ川の悠然とした流れを思わせる美しさと力強さが魅力でした。
ピアソラでは天使のミロンガ。アレンジはとても難しく感じましたが、最終的にギターとチェロともに最大限に響く形にまとまったこと、演奏では二人の感性が常にプラスに働いたことで、ピアソラの真髄に近づけたと思います。
どの公演もこのあたりお客様にも伝わったようで、惜しみない拍手をいただきました。
とても気持ちのよい演奏させていただきました。ありがとうございました。

来年の予定はこれから定めていきますが、通り一辺聞くという受動的コンサートよりも
今回のようにレクチャを含めて、より深く理解しながら楽しめるライブ・コンサートを展開して参ります。
これからも応援・ご支援よろしくお願いします。


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