超癒し系Duo演奏後記

超癒し系チェロ&ギターDUOライブが、
10月1日グラバー邸(大阪公演)、10月8日ろくさろん(奈良公演)で開催されました。
2023年4年ぶりのライブということもあり、大阪公演、奈良公演ともにほぼ満席で大盛況な会となりました。

今回は欲張って3つのテーマでプログラムを決めておりました。
1つは我々のDUOはスタートしてから今年で14年になり、蓄積されたレパートリーは100曲ほどで、その中からお互いにベスト3を出し合い、再演しようというもの。
2つ目は今年が生誕何周年記念にあたるアニバーサリーな作曲家の作品を取りあげて新たなレパートリーとすること。
3つ目は月です。2021から今年までの3年間は中秋の名月が満月と重なる貴重なタイミングで次回は7年後の2030年となります。
月に因んでこの時期に相応しい名曲、ドビュッシーの月の光を取り上げました。ドビュッシーが想定していた曲想を大切にしつつ、新たなコンセプトでチェロ・ギターに編曲し単なるトランスクリプションを超えてオリジナリティと自由さを求めてみました。ドビュッシーが想像していた音像とは弦楽器の響きのなかにハープが聴こえる形の事で、その意味でチェロとギターのDUOは理想に近いかもしれません。

といった事を踏まえて、
第一部ではカノン(パッヘルベル)、オブリビオン(ピアソラ )、詩人と農夫序曲より(スッペ)、シチリアーナ(ペルゴレージ)をDUOで、
最後にギターソロでアストリアス(アルベニス)を演奏。
第二部では、ギターソロでグランホタ(タレガ)、DUOでカヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲(マスカーニ)、月の光(ドビュッシー)、リベルタンゴ(ピアソラ )を演奏。
アンコールでは、メロディア(月光)とブラームスの子守唄を取り上げてみました。このプログラムの中でアニバーサリーな作曲家はパッヘルベル、マスカーニ、ブラームスの3人。

DUOへの編曲は私、日南が担当し、チェロパートの監修は荻野氏が担当しています。

ゆったりとした午後のひととき、程よくバラエティに富んだプログラムと落ち着いた演奏に満足いただけた様子でした。

ただ今回、演奏者側からの視点で残念だったことがありました。
こちらから用意した高性能コンデンサマイクと
デジタルミキサーが会場のPA機材と相性合わず使用出来ず、想定していた音環境を実現出来なかった。
現場では想定外の色んな事が起こります。 なので、ほぼ生音で聴いている感じになっていたと思います。
次回からはこの辺りも周到にしていきたいと思いました。


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